2021/05/05
こんにちは(^^)/霧島町蒸留所の阿部です。
昨年、新発売した『明るい農村の四季シリーズ』。今年も「春」から発売しておりますが、なんと「春」は、昨年の3倍以上のご注文をいただき、大好評のうちに完売となりました!(^o^)/ありがとうございます!
新しく四季シリーズを知っていただいた方はもちろん、昨年からのリピーターの方も多くいらっしゃるようで、心より感謝申し上げます(*^_^*)。
次いで、本日、立夏5月5日に発売するのは「夏」。四季シリーズの中でも、炭酸割りや、氷をたっぷりと入れた水割りといった、爽快な飲み方がぴったりなのが『明るい農村の四季「夏」』です。
夏にぴったりな味わいを目指し、原料には糖度の高い「安納芋」を採用。麹には華やかな香りを生み出す「黄麹」を採用しました。
安納芋は種子島発祥の芋で、その糖度の高さから、焼き芋はもちろん、お菓子の原料としてもよく使われています。焼き芋にすると、黄金色のねっとりとした食感で、そのままスイーツを食べているかのような甘さを持っています。
黄麹は、主に味噌や醤油、そして日本酒に使われる麹菌です。これには理由があります。
麹菌には、黒麹、白麹、黄麹と種類があり、黒麹、白麹は製造途中で「クエン酸」を発生させます。黄麹は「クエン酸」を発生させません。この「クエン酸」は製造段階のもろみの中で増えることで、雑菌の発生を防ぐ重要な役割があります。
日本酒が造られる地域は比較的寒いところが多いので、気温が低く雑菌が発生しづらい環境であるため、クエン酸を発生させない黄麹でも問題ありません。一方で鹿児島は温暖な気候であることから、焼酎の製造途中で発生する雑菌への対処が課題でした。そんな問題を解決したのが、クエン酸を発生させる黒麹と白麹でした。今では焼酎造りは、黒麹と白麹を使用することが主流となっています。
そういった理由から、私たちの蔵では、黄麹で仕込むのは、1年で一番寒い1月~2月におこなっています。黄麹を使った焼酎は、日本酒の吟醸香のような華やかな香りを有するのが特徴で、焼酎の個性を広げることに大きな役割を果たしています。
そんな安納芋×黄麹の組み合わせが生み出す、甘くコクのある風味と爽やかな吟醸香が魅力の四季シリーズ「夏」。
・炭酸割り
おすすめの飲み方は、炭酸割り!炭酸割りにすることで、華やかな香りがふわりと引き立ち、爽快な味わいを楽しむことができます。
・ロック
氷を入れてキンキンに冷やしたロックもおすすめ。安納芋に由来する甘さとコクを、より濃厚に楽しむことができます!
わたしたちが思い描く「夏」をイメージした焼酎で、皆さまも思い思いの「夏」をお楽しみください!