百姓百作シリーズ、2作品目。
安納芋は、第二次世界大戦後にスマトラ島北部の地域から日本兵が持ち帰った1個の芋を、鹿児島県種子島の安納地区で栽培しはじめたのがルーツだといわれています。
糖度が高く、食味が良いことから、ほかの地域でも栽培されるようになり、安納地区の名称を取って「安納いも」と呼ばれるようになりました。
中がオレンジ色で、加熱すると蜜がでるほど、もっとも糖度の高いさつまいもとして、知られています。
この安納芋を使い、伝統のかめ壺で、丁寧に仕込みました。ひと仕込みには、米麹300kg、安納芋1,500kgを使っています。
安納芋は、オクラや山芋などに含まれている多糖類を多く含んでいるため、全体にねっとりとして、熱を持ち続けやすく、焼酎造りの適温にもっていくのが、苦労する点ですが、これまで積み重ねてきた経験をもとに仕込み、納得のいく逸品に仕上がりました。
安納芋の甘みと、黒麹の醸し出す、奥深いコク、まろやかさをお楽しみください。
「百姓百作(ひゃくしょう・ひゃくさく)」は、福岡県嘉穂郡の農家、古野隆雄さんがいつも使われている言葉(造語)です。お「百姓」さんは、春、夏、秋、冬たくさんの野菜を作り、それに必要な道具を何でも自分の手で作るから「百作」です。
私達は、「明るい農村」「農家の嫁」という銘柄を通じて、農業へのご縁を深く感じています。
この「百姓百作」という素晴らしい言葉を、もっと多くの人に知ってほしいと、古野さんにお願いにあがり、銘柄の名前にさせていただきました。